国土交通省が取り組む「釣り文化振興モデル港」とは

マナー違反や事故が原因で、釣り場が減少していく現況に憂いている釣り人も多いと思います。 国土交通省が取り組む「釣り文化振興モデル港」は、安全対策などの国で指定した要件を満たし、釣りを中心に文化振興が図られている港湾をモデル港として指定している取り組みです。 これにより、全国的に安全安心な釣り施設が増加し、事故の防止や減少に繋がることが期待できます。

「釣り文化振興モデル港」とは?

今回は「釣り文化振興モデル港」プロジェクトを推進する国土交通省港湾局の担当者に、「釣り文化振興モデル港」について詳しいお話を伺いました。 私たち釣り人へのメッセージもいただいたので、ぜひ最後まで読んでみてください。

―― 本日はよろしくお願いします。まずはじめに、「釣り文化振興モデル港」の概要について教えてください。

国土交通省港湾局は、地域の関係者による地方創生を目的に、既存の防波堤などの利活用を進めています。 釣り文化振興の取組が進められている港湾をモデル港として募集をしまして、その中で国土交通省港湾局が定める指定要件を全て満たしている港湾を「釣り文化振興モデル港」として指定しています。

―― 「釣り文化振興モデル港」を指定することで、どのような課題を解決したいと考えていますか?

「釣り文化振興モデル港」というのは、安全対策が十分に取られていることなど、必要な要件を全部クリアしている、模範となるような港湾を指定していくという取り組みになります。 つまりモデル港が増えていけば、全国的に安全安心な釣り施設が増えていくことになる。それがまた事故の防止や減少に繋がっていく。モデル港に指定することによって、そのような効果も期待されております。

―― 「釣り文化振興モデル港」の指定要件にはどういった項目があるのでしょうか?

「釣り文化振興モデル港」の指定要件は、以下の通りです。

  • 釣りによる地域創生、地域活性化を図るという地域の意向があること
  • 釣り客の需要が一定程度見込まれること
  • 釣果が見込まれる防波堤等の港湾施設があること
  • 地元関係者からなる協議会等が組織されていること
  • 安全対策が十分にとられていること

「釣り文化振興モデル港」は、これらの要件をすべてクリアしています。

モデル港の取り組みは平成30年度(2018年)から始まり、平成30年度に1次募集したときには13港が登録されています。 また令和元年度に2次募集を行い、令和2年度(2020年)に3港が追加指定されて、現在はあわせて16港がモデル港として指定されています。

基本的に防波堤を釣り施設として開放するのは港湾管理者(都道府県や市など)です。それぞれの港湾管理者が安全対策をしっかりと行い、それぞれの判断で釣り人に開放するという形になります。 その後、港湾管理者より、国土交通省にモデル港の指定について要請があれば、国で審査を行い、要件をクリアしていれば「釣り文化振興モデル港」として指定をするという流れになります。

―― 全国的に安全安心な釣り施設が増えていくことは釣り人にとっても嬉しいですね。指定要件を満たしている港湾は安全対策が十分にとられていると考えられますが、それ以外に港湾を開放することで期待できることはありますか?

観光資源としての魅力が向上することと、観光レジャーを目的とした交流人口の拡大、それが最終的には地域への経済効果の向上などが共通して期待できると思います。

―― 「釣り文化振興モデル港」以外で、国交省が行っている釣りに関する取り組みはありますか?

港湾管理者が港湾施設を釣り施設として開放するときに、留意する項目をまとめたガイドラインを整理して、港湾管理者に配布しています。 港湾施設を本来の用途や目的を阻害せずに釣り施設として開放するときにどういった部分に留意すればいいか、安全対策や管理運営体制の構築、責任分担はどうするべきかなどの情報をガイドラインに掲載しています。

―― 釣り人が「釣り文化振興モデル港」に協力するために出来ることは何かありますか?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、アウトドアでできる釣りが注目されて、釣りをされる方が増えたと思います。釣り人が増えるということは、にぎわいの創出や地域の活性化に繋がるのでいいことだと思いますが、その一方で、全国の漁港や港湾でルールやマナーを守らない釣り客が、増加している傾向にあるという声も聞いております。 ゴミは持ち帰るとか、漁港の作業場には立ち入らないとか、フェンスを乗り越えて釣りをしないとか、基本的なルールやマナーを守ることが大事ではないでしょうか。

新釣り禁止のところは釣りをさせるための安全策が取られていないところ、手すりがないとか、純粋に波から陸地を守るための防波堤であって、釣りをするのは危険なので、禁止の柵を作るんですけども、それを乗り越えて、釣りをして怪我とか事故になるのは残念だと思います。 であれば、安全対策をしっかりとって、ルールを守って楽しく釣りをした方が、安全安心の向上にも繋がっていくと思います。

―― 最後に釣り人へのメッセージをお願いします。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コロナ対策として制約条件が増えて、窮屈なところもあるとは思いますが、しっかりと基本的なルールやマナーを守っていただきながら、怪我や事故のないように安全に釣りを楽しんでいただければと思っています。 安全な釣り場が増えていくことは釣り人にとっても喜ばしいことです。私たち釣り人にできることは基本的なルールやマナーを守ることです。これらのことを心がけて、楽しく釣りをしましょう。

参考

港湾:釣り文化振興モデル港 - 国土交通省www.mlit.go.jp/kowan/kowan_tk6_000032.html

安全な釣り場が増えていくことは釣り人にとっても喜ばしいことです。私たち釣り人にできることは基本的なルールやマナーを守ることです。これらのことを心がけて、楽しく釣りをしましょう。

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